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携帯電話使用リスクは明確

評価が分かれた最終分析結果

5月17日、専門誌『国際疫学ジャーナル』に、「インターフォン研究」の最終結果論文が掲載されました。
この研究は、WHO(世界保健機関)の研究機関IARC(国際がん研究機関)が調整役になって、参加13ヵ国が共同して実施した「携帯電話使用と脳腫瘍リスクの関係を見る疫学研究」で、規模としては最大のもの。
この結果は、2013年頃をめどに策定される「高周波電磁波の環境保健基準」に反映される重要な研究です。
すでに13ヵ国(日本も参加)の国ごとの研究結果は発表されていましたが、それらをまとめて分析する最終結果だけが出ていませんでした。
発表された最終結果論文に対し、英国『タイムズ』は、「長時間携帯電話を使用すると、明らかに脳腫瘍リスクを示す」と報じました。一方、同じ英国の『BBCテレビ』は、「携帯電話で発がんは確認されなかった」と、ほとんど反対の報道をしています。
論文はA4版で20ページに及びます。論文の結論部分では、「脳腫瘍である神経膠腫も髄膜腫のどちらのリスクも、携帯電話の使用と関係して増加はしなかった」となります。
ただし、長時間使用あるいはヘビーユーザー(携帯電話を長期間かつ高い頻度で使用する人)で、かつ携帯電話を同じ側に当てて使用しているケースでは、「神経膠腫が40%、髄膜腫が15%、発症リスクが高まる」となっています。
日本のメディアは、「携帯で発がん発見されず」(共同通信他)、と携帯電話があたかも安全であるかのように報じました。しかし、報じた記者が、論文全体に目を通したかどうか疑問です。

研究手法に問題があっても

インターフォン研究は、当初からその手法が公平でないという批判が出ていました。
疫学研究は曝露群と非曝露群を比較してリスクの有無を判定するのですが、インターフォン研究では「1週間に少なくても1回は携帯電話を使用し、かつ半年以上使用」している人を通常使用者として曝露群にカウントしています。
使用頻度の低い人も含めば、リスクは低く出ることになります。「少なくても1日1回使用し継続して1年以上使用」している人を「通常使用者」とすべきです。
さらに、コードレス電話使用者を非曝露群に参入していることも問題です。
コードレス電話でも神経膠腫と髄膜腫の発症リスクが増加しているという研究結果があるので、携帯電話リスクとの差が少なくなっていることが考えられます。
このような手法上の問題点を抱えているのに、「10年以上継続して携帯電話を使用すると、神経膠腫がリスク顕著に増大する」と出ていることに注目すべきです。

大久保貞利(電磁波問題市民研究会事務局長)
(『食品と暮らしの安全No.255』 2010.7.1発行)