第11回 医療の専門家に聞く〜ごしんじょう療法を学ぶ鍼灸学校教員〜
貴峰道に2年半もの長期にわたり、毎週1回欠かさず勉強のために通っている医療家がいる。「ごしんじょう療法は医療史上初めて現れた究極の療法」と語る鍼灸学校教員、木村光美さん(仮名、48歳)に、ごしんじょう療法について聞いた。
学校で鍼灸実技を教えて15年
木村さんは、鍼灸学校の先生ですよね。
「はい、鍼灸学校で約15年間、鍼灸実技を教えています。もともと医療関係の職に就きたいと思い、大学の薬学部を卒業して薬剤師の資格を取ったのですが、もっと実践的な医療を学びたいと考えるようになり、鍼灸学校に入り直して鍼灸師の資格を取得しました。東洋医学の奥深さに魅せられ、そのまま学校に残って鍼灸実技の教員になりました」
ごしんじょう療法を知ったきっかけは?
「数年前、たまたま貴田晞照先生の『気の世界から病の本質を明らかにし、万人を名医にする』と題した講演を聞く機会があり、そこでごしんじょう療法を知りました。人から聞いただけではごしんじょう療法について、全く理解できませんでしたが、講演で放映された症例DVDの内容に思わず息を呑みました。アトピー性皮膚炎が投薬なしでごしんじょう療法のみできれいに治癒し、小脳変性症やパーキンソン氏病など現代医療でこれという治療方法がない病に対しても極めて高い治療効果をあげているからです。
貴田先生は講演で『邪気を祓えば病は治る』と説明されましたが、その未だかつて聞いたことのない全く新しい理論にも衝撃を受けました。しかし、東洋医学の世界に約15年いる私でも『邪気』を実感したことがなかったので、この時はまだごしんじょう療法のすばらしさをほとんど理解できませんでした」
腰の痛みが消失、視力向上で老眼鏡が不要に
治療を体験してみて、ごしんじょう療法を理解できたということですか?
「そうですね、治療を受けるまでごしんじょう療法の本当の価値は分かりませんでした。症例DVDの方たちは重症の患者さんばかりだったので、貴峰道で治療を受けることを最初は遠慮していたのですが、思い切って平成20年1月に電話をして治療の予約を入れました。私はそれまで8年間、椎間板ヘルニアの腰痛を抱え、辛い思いをしていました。鍼治療もしていましたが、治療後に腰の痛みが和らぎ、無理をするとまた痛みが出るというのを繰り返していました」
ごしんじょう療法を初めて体験した感想は?
「1回目の治療は平成20年2月、主人と2人で受けました。治療後、私は腰の痛みが完全になくなり、体全体が軽くなって、びっくりしました。主人は、五十肩がすっかり良くなり感動していました。
しかし私がそれ以上に印象的だったのは、目と頭の変化です。治療後はスッキリ澄んだ感じになり、今まで目と頭に何か膜がかかっていたのではと思う程でした。鍼治療は、痛みを軽減することができても、これ程までに体全体を軽くしたり、目をクリーンにしたりする効果は得られませんから、ごしんじょう療法の驚くべき治療効果を実感しました。もちろん、対症療法の西洋医療ではあり得ない治療効果です。
治療後はものすごく眠くなり、帰宅後、昼間なのに夫婦で約3時間ぐっすり、久しぶりに子供の頃のように眠りました。起きた時はさらに爽快感が増し、手足が汗でびっしょりになり、邪気が抜けるという感覚がなんとなく分かりました。1回の治療でごしんじょう療法にすっかり魅了されました」
その後、治療を続けたのですか?
「学校が休みの曜日に予約を入れて、続けて3回ごしんじょう療法を受けました。治療を受けるごとに元気になり、3回の治療後は長年のむくみ体質が治っていました。それまではむくみがひどく、いつも頭がブヨブヨしていて重かったのですが、すっかり頭が軽く小さくなり、スッキリしました。また、目の見え方がどんどんクリアーになり、最初のごしんじょう治療前に買っていた老眼鏡が、3回の治療後には完全に不要になりました。今でも老眼鏡は必要ありません」
医療は結果がすべて
現在、学校勤務を続けながら、毎週欠かさず貴峰道での勉強を続けているそうですね。
「3回目の治療後に自分でも実践したくなり、ごしんじょうを購入しましたが、その際、貴田先生が『ごしんじょうは使い方が大事です。何度勉強に来ても無料ですから、繰り返し勉強に来てください』とおっしゃったので、平成20年2月の終わりから、学校が休みの曜日にごしんじょう療法の勉強に行くことにしました。最初は『何回か貴峰道に通ってみよう』程度に思っていたのですが、朝8時から夕方6時まで貴峰道に1日いると、非常に刺激的な治療現場を目の当たりにするのです。
治療家をしていると、病気はそう簡単に治せるものではないことを痛感します。しかし、ごしんじょう療法では、金の棒をさすり押すという極めてシンプルな方法で、さまざまな病気を治してしまいます。毎週勉強の度に『何だろう。もっと知りたい』と思いました。医療は結果がすべてですから、貴峰道での1日は私にとってとても有意義な時間になり、約2年半、毎週1回の勉強を続けています」
治療家の立場から見たごしんじょう療法の特長は?
「ごしんじょう療法は、病の本質を『邪気』ととらえ、『邪気を祓えば病は治る』『生命エネルギーの場を正せば病は治る』という理論を特徴としていますが、その非常に革新的な理論を極めて高い治療効果によって実践証明していることが最大の特長だと私は思っています。
例えば、余命1、2カ月のスキルス性胃がんの方がごしんじょう療法のみで大変に効果が出ている様子を目の当たりにし、花粉症に即効し、今の医学では治療方法がない飛蚊症にもその場で著効しています。
貴峰道には全国から多数の難病の患者さんが来ていますが、ごしんじょう療法は従来の現代医療では治せない難治性の病気に対しても、治療家の目から見れば奇跡的ともいえる高い治療効果を発揮しています。すべての病が治るわけではありませんが、内科、皮膚科、耳鼻科、婦人科、神経科、精神科など、花粉症から末期がんまで、ほとんどの病気に対して効果があることも特長で、対症療法の西洋医療の見地では考えられないことです。とくに、がんの末期で、薬でも効かないような激しい痛みでも即時的に効果を現します。
ごしんじょう療法は、消炎作用や鎮痛作用において、ほかのどの治療法とも比較にならないほどの即効性があると思います」
「万人が名医になれる」ということについては?
「それも大きな特長ですね。長年医療の世界で仕事をし、病気はそう簡単に治せるものではないことを痛感している者として、その現実には驚きます。ごしんじょう療法は医療の専門知識や経験を全く必要とせず、一般の人がわずかの時間の勉強で治療効果をあげていることは事実です」
東洋医学では「邪気」の実体を教えられない
いま、学校では「気」や「邪気」をどのように教えていますか?
「東洋医学では、『気』は活力があり休むことなく活動する精微な物質であり、全ての臓腑、器官・組織の新陳代謝を推し進める働きや、体熱の産生、保持する働き、疾病の原因から生体を守る働きなどがあると教えています。さらに、『気』『血(けつ)』『水(すい)』の総合的働きで、病気にかからないような力、病気になったときには治ろうとする力、いわゆる抵抗力や自然治癒力を『正気』といいます。
一方、『邪気』は、『内因』(=心の動き、強い感情)、『外因』(=病原性の細菌やウイルス、あるいは急激な気候の変化など)、『不内外因』(=過労、暴飲暴食、外傷)により身体に溜まる気で、身体を悪くし病を引き起こす原因になるものと教えています。
病気は、『正気』と『邪気』との戦いで、『正気』が負けた結果起こるとされています。しかしながら、実際の治療では、『邪気』という言葉が出ることはなく、鍼灸学校でも『気』や『邪気』を実体のあるものとして教えることはできていません。それほど『邪気』をとらえることは難しいのです」
ごしんじょう療法で「邪気」を実感できますか?
「ごしんじょう療法では、治療を受けている者には手足から邪気が抜け出ていく感覚があります。その感覚は人によって違いますが、私は手足がビリビリ感じます。一方、ごしんじょうを持てば誰でもが邪気の場所を寸分の狂いなく分かります。そして邪気を取ることができ、邪気が取れたかどうかさえも実感できます。このことは治療家にとって、信じ難い夢のようなことです。痛みの場合、ごしんじょう療法では、とれた邪気の量だけ痛みがとれることを治療する側、受ける側の双方が分かるため、『邪気を祓えば病は治る』という理論の正しさを実感できるのです」
「気」について、東洋医学の教えとごしんじょう療法の理論とで異なる点は何ですか?
「東洋医学では、『気は経絡という身体を巡る運行路を血と一緒に巡っている』と考えられていますが、ごしんじょうの治療を体験すると、経絡では考えられない部位の刺激で手や足に反応が現れ、気は東洋医学で考えられているよりも、もっと自在に身体の中を流れ、手足から出ていることを実感します。ごしんじょう療法では、『生命エネルギーの場を定量に維持するために、働きを成し終えた気は常に手足から抜け出ており、気は全身にくまなく満ちて、風のように自在に体の中を流れている』と経絡の概念を超えた気の理論を展開していますが、体験することによって、その理論の正しさを実感できます」
「病の本質は邪気」を実感
「病気」についての考え方も、東洋医学の教えとごしんじょう療法とは異なると思いますが。
「東洋医学では、病気には『虚(きょ)』(=少ない)と『実(じつ)』(=過剰)があり、ほとんどを『虚』が原因と考えています。しかしごしんじょう療法の理論では、病の本質は邪気であり、邪気は流れが停滞している気の過剰の部分ですから、病気を気の『実』とし、邪気を取り除くことをします。ごしんじょう療法では本当に痛みのあるところは、ごしんじょうが動かず、その部位を押さえると焼けるようにごしんじょうが熱くなったり、突き刺すような痛みを感じたりし、がんの患者さんなど症状の悪い人ほど、ビリビリとより強い邪気を感じます。つまり、病気は停滞した気の実であることを実感できるのです」
「病気は気の実である」、「気は手足から抜け出ている」というごしんじょう療法の理論は、数千年の東洋医学の教えとはまるで違うということですね。
「全く違います。しかしそれは、東洋医学において、これまでごしんじょう療法のように的確に邪気を見つける手段がなかったために、治療家たちも邪気の存在が分からず、気を扱えず、『病気は気の虚である』、『気は経絡を循環している』と捉えるしかなかったのだと思います。ごしんじょう療法は実践することによって、その革新的理論の正しさを証明しているのですから、医療家として反論の余地がありません。
西洋医学でも東洋医学でも、病名によって治療方法は違いますが、ごしんじょう療法では、万病に対して邪気を取るという極めてシンプルな事しか行わず、それで効果を現わしているのです。病の本質が邪気であることが、自ずと分かるのです」
貴田師は「ごしんじょう療法で、数千年見失われていた気の世界を明らかにし、病の本質が邪気であることを顕わにした」と言っています。
「私はごしんじょう療法を学ぶ実践の場で、その通りであることを実感しました。5年ほど前、肺に転移した末期の肝臓がんの患者さんを治療する機会があり、その方はすでに肝性昏睡の状態でした。鍼治療はできないので、胸部から腹部を軽くマッサージしていると、肝臓のあたりで私の手にガーンと強烈な痛みが走り、飛び上らんばかりに驚きました。すると、一時的にその患者さんの意識が戻ったのです。私は、自分の手に走った痛みが何であるか、長い間疑問に思っていました。しかし、ごしんじょう療法を学ぶようになって、その部位に強い邪気があったからだと分かりました。患者さんの肝臓に生じていた邪気が抜け、一時的に患者さんが意識を取り戻したということです。
鍼を打っていると、手に軽い痛みを感じることがありますが、それも邪気だと説明がつきます。私が長年、臨床の場で疑問に思っていたことを、ごしんじょう療法の理論が解決してくれたのです」
ごしんじょう療法を実践することで、病気の概念が変わりましたね。
「もちろんそうです。それに加え、貴峰道で貴田先生の治療を見続けていますから、治療家としての姿勢も変わってきたと思います。私自身、知り合いの脊髄腫瘍の方など、治療が大変な患者さんばかりを貴峰道に紹介し、とてつもないプレッシャーを感じますが、貴田先生は、いつもどんな患者さんでも引き受けて黙々と治療されます。貴峰道には、命と向き合う末期のがんの方や、医師が匙を投げた難病の方など大変な方々が集まりますから、貴田先生の背負っているものの大きさは、同じ治療家として想像を絶するものがあります。
また、ごしんじょう療法を広め、病に苦しむ人たちの助けになりたいとする貴田先生の揺るぎない強い信念には、畏敬の念を覚えます。ごしんじょう療法の実践や理論をすべての人たちに無料で惜しみなく教えてくださる姿勢は本当にありがたく、心から感謝しています。しかも、貴田先生はごしんじょうを持っていない人に『手は第2のごしんじょう』として、自分の手で邪気を取る方法を教えてくださり、貴峰道では乳幼児を無料で治療しています。医療家としての貴田先生を私は心から尊敬しています」
革命的医療、世界の福祉に
木村さんは薬剤師資格もお持ちですが、西洋医療の立場では、ごしんじょう療法をどのように捉えていますか?
「西洋医療は、外科手術など特有の長所を持っていますが、対症療法で根本的な治療ではありません。また薬学の見地で言うと、細菌やウイルスを薬剤でたたく感染症治療以外は、病状の元となる原因に作用するものではありません。例えば、消炎鎮痛剤の場合、体内にある酵素の働きを止めて、発痛物質の作用を強めるプロスタグランジンを作らせないようにする薬です。ところが、このプロスタグランジンは、一方で胃粘膜の血流を良くする働きがあるので、この物質を抑えれば、副作用として胃の調子が悪くなり、胃潰瘍になったりするのです。このように、薬物療法では必ず副作用を生じる危険があります。最近は鍼灸学校でも西洋医療的見地で医療を教えており、鍼灸は治療も対症療法になっていますから、西洋医療を含む現代的な医療全般において、根本的な治療はないと言っても過言ではありません。
ところが、ごしんじょう療法では、治癒過程で、スキルスがんの瘢痕を残さず治癒したり、骨腫瘍で融解した腰椎が再骨化したり、邪気を取り除くことで細胞を活性化し、自己再生を促す療法ですから、純然たる根本治療の療法です。ごしんじょう療法は医療史上初めて現れた究極の療法であり、西洋医療の代替医療として位置づけられるものではないと考えます」
いま、鍼灸学校で西洋医療の理論を教えているとおっしゃいましたが。
「もう西洋医学の現場を主体にしたカリキュラムになっています。ますます西洋医学化し、その流れは止まらないと思います。内科、婦人科、精神科などさまざまな病状を改善するのが東洋医学の良さでしたが、次第に鍼灸は東洋医学の長所を失ってきています。気の概念を捨ててしまったことが大きな原因だと思います。
昔から東洋医学では純金の棒が治療具として存在していましたが、高い病治しができないため、今ではほとんど使われていません。東洋医学の純金の棒とごしんじょうは同じ純金という材質であるにもかかわらず、治療効果の差はあまりにも大きく、その違いは気の治療であるかないかが大きな一因だと思います。つまり純金という材質の特性だけでごしんじょうほどの高い治療効果は出せないのです。貴田先生が純金製のごしんじょうとその使い方を編み出し、気の世界の病気治療の理論を確立したことは医学の世界の革命になることだと思います。
東洋医学の世界が、ごしんじょう療法を取り入れたら、本来の東洋医療の長所を取り戻し、東洋医療は大きく発展、進歩すると思います。しかし現実にはどんどん悪い方向に向かっていて、いまや鍼灸は、気の概念を捨てたばかりか、素手での治療も捨てようとしているのです。鍼灸の国際水準化を推進しているWHOが、感染症対策のためにゴム手袋や指サックをして針をするようガイドラインを示しているからです。鍼灸から医療の原点である『手当て』がなくなることを非常に危惧しています」
お話を聞いていると、東洋医療を含む今の医療界において、ごしんじょう療法の役割は大きいですね。
「ごしんじょう療法によって、これまでの病気治療の概念が大きく変わっていくと考えます。がんの外科医である梶川病院の梶川憲治理事長が、新聞の紙面『医療最前線』にごしんじょう療法のことを連載し、『奇跡と言われるほどの治療効果を出すごしんじょう療法には無限の可能性がある』と書いていらっしゃいましたが、全くその通りだと思います。
また、元日本生物物理学会会長で脳科学者の松本元博士が、貴田先生の著書『超医療』の中で、『ごしんじょう療法が貴田先生によって開発されたことは、日本人として極めて誇りに思うと共に、科学的解明によってこの手法をさらに高め、世界人類の福祉に役立てるようにすることが、我が国の全人類に対する責務であろう』と記しておられますが、正に同感です。そのことが実現することを心より願っています」
平成22年7月13日
久保田正子
ごしんじょう療法を行う治療院、施術所は全国各地にありますが、本療法は習得度によって治療効果に大きな差があります。中には高額の施術料を請求している施術所もありますが、貴峰道とは一切関係ありませんのでご注意ください。地方で施術を受けたい方は、必ず貴峰道にお問い合わせください。