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第14回 医療の専門家に聞く〜歯学博士、二宮明香医師〜

西洋医学的な一般治療に、東洋医学などを取り入れた統合医療を実践する医師は少なくないが、歯科の分野にも統合医療を実践する医師が増えてきているという。歯科治療に新たな代替医療としてごしんじょう医療を導入したという二宮明香(にのみや・さやか)歯学博士(40歳)に話を聞いた。

全身を診る歯科治療を実践

二宮先生はご夫婦で川崎市の「にのみや歯科クリニック」を開業されていますが、名刺の裏の肩書を見ると実に多彩です。「日本口腔外科学会会員」「床矯正研究会会員」という歯科分野以外に、「エゴスキュージャパン公認セラピスト」「直伝靈氣師資格」「日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー」「国際統合医学会認定統合医学大使」。統合医療の分野でかなりご活躍されていますね。

「夫婦で歯科医師をやっていますが、夫も私も同じ考え方で、ともにホリスティックな健康観に立脚した歯科治療をしています。ホリスティック医学とは、人間を肉体、心、気、魂などの有機的統合体ととらえ、さまざまな治療法を選択して統合的に治療するものです。したがって、口の中だけを診るのではなく、肉体や心、魂を含む全身から口の中を診るという方針で治療をしています」

ご専門は、口腔外科。

「そうです。夫の歯科医院に入る前は、約10年間、大学病院の口腔外科に勤務し、再生医学などの研究もしていました。私の場合、外科的治療という西洋医療の利点を活かしながら、エゴスキュー(アメリカ発祥で、身体の歪みを正す簡単なエクササイズによって筋肉を再教育する運動療法)などの運動療法や、気をつかった手技療法、ハーブなどの自然療法や心理療法などを選択して統合し、それぞれの患者さんに合った最も適切な治療を行うようにしています。夫の開業は早く、私よりも統合医療を長く実践しておりますので、鍼灸や漢方も取り入れて治療しています」

まさに「奇跡の医療」

常に効果的な治療法についての情報収集をされている。

「そうですね。優れた治療法については、なぜか本が発売してすぐに目についてしまいます。ごしんじょう療法もまさにそうでした。本屋さんの医療コーナーで、豊田正義さんが出版した『奇跡の医療』(幻冬舎)を目にし、ピンときたんですね。すぐに購入して、あっという間に読んでしまって、『これは絶対に勉強しなきゃ』と思いました。多くの医師は『邪気』という言葉だけで拒絶してしまうかもしれませんが、ホリスティック医学を実践している立場として、『邪気を取り除いて症状を改善する』というごしんじょうの理論はすんなり入ってきましたね。それですぐに貴峰道に電話をし、本の発売日から10日後には治療を受けることができました」

治療を受けた感想は?

「驚きました。豊田さんの本でごしんじょうによる気の治療をイメージしていましたので、それを確認できてよかったですが、気と邪気については想像以上の実感がありました。本には、ごしんじょう療法を受けると『手がビリビリする』とありましたが、実際にごしんじょうが悪いところに当たると、軽く押さえただけで、手がしびれるくらいビリビリっとします。本の体験談の中に『治療後はスキップしたくなるほど気持ちいい』などと書いてありましたが、治療後は本当に私自身も体が驚くほど軽くなりました」

何か具体的に悪いところはありましたか。それはごしんじょう療法で改善されました?

「首や肩、腰の痛みは、歯科医師の多くが抱えている一種の職業病ですが、その時は私も首や肩のこりがひどく、その影響で右腕が痺れていました。ごしんじょうが首の悪いところに当てられた時、ピンポイントでビリビリビリっと電気が走り、手の先端まで届くような強烈な痛みがありましたね。それを何度かするうちに、ごしんじょうを押さえた時のビリビリや痛みがなくなり、治療後には肩の痛みがとれていました。首のすごく悪い部分は少しの痛みが残りましたが、それでもわずか1回の治療で痛みは悪い時の半分以下に軽減されました。とにかく、その即効性には驚きました。その場ですぐにごしんじょうを購入し、痛い時は自分でごしんじょう療法をして痛みをとっています。
夫も貴峰道に治療に来ていますが、後頭部や首、肩、腰に私よりひどい痛みを抱えていたのに、ごしんじょう療法で改善されました。仕事中は口をマスクで覆い、集中すると息を止めることが多く酸欠で、電気的な治療器具を使いますから、歯科医は邪気が溜まりやすいのかもしれません。歯科医師って、けっこう短命で心臓疾患や脳梗塞などで急になくなられる方、多いんですよ。夫は『治療後の爽快感がたまらない』と言っています。本のタイトル通り、ごしんじょう療法はまさに"奇跡の医療"だと夫婦で実感しています」

ごしんじょうが歯科治療で効果

二宮先生のごしんじょうは、歯科治療でも活躍されているとか。

「自分自身でやって、すぐに患者さんに使ってあげたくなりましたから。
ちょうどその時、友人の紹介で宮崎県から顎関節症の方が治療にきたんです。40歳くらいの女性で、顎が痛く、口が開きづらいという症状で悩み、うつ状態になっていました。東京の某大学病院でMRIなどの精密検査をした結果、『関節円盤(下あごの上端の関節頭と上あごの骨のくぼみの間にある軟組織)がずれて変形しているので、治らない』と診断されたということです。
治療を受ける前は、宮崎から電話が何度もかかってきましたが、対応できない時間帯でも構わず電話があり、話の内容も不明瞭でした。治療日が決まって飛行機で上京されましたが、お会いした時の印象は、薬漬けで覇気もなく、背中が曲がって俯きがちで、まるで何かにとりつかれたかのようでした」

その方をどのように診断されました?

「顎関節症と言っても、その方は痛くても少しがんばれば指3本が入るほど口が開くんですね。画像で関節円盤のズレや歪みがありましたが、それは角度によるもので、関節の状態はそれほど悪くないと思いました。しかし何よりも、若いのに姿勢がひどく悪いんです。肩甲骨を診ると、周囲の筋肉が固まってガチガチだったので、これはごしんじょうでなんとかなるのではと思いました」

貴峰道で治療を1度受けたばかりの二宮先生が、ごしんじょう治療を実践したわけですね。

「なにしろその時は、少ししか使い方を教わっていませんでしたが、本の知識と貴峰道で見た治療を頭から顎、首、肩などを中心に見様見真似でやってみました。
何度も硬くなった肩甲骨にごしんじょうを入れて治療していくうちに、身体が柔らかくなっていきました。すると、筋肉がきちんと機能して口がさらに大きく開けられるようになり、それによって背骨も伸びて姿勢も良くなりました。これはいけると思い、筋肉を再教育するエゴスキューもやりました。1回の治療で表情も出てきて、ご本人も喜び、別人のようになってお帰りになりました。ずいぶん良くなったので、次の日は、鍼灸師を紹介して鍼治療を受けられ、宮崎に戻られました。
その1週間後にお礼の電話がかかってきましたが、以前とは違って、常識的な時間に電話があり、驚くほど声が明るくなっていました。以前は会話が不明瞭だったのに、しっかりとした内容でお話しされ、お礼を述べられました。紹介した知り合いの方にも『顎の痛みがとれ、気持ちがものすごく良くなった』と丁寧なお礼があったということです。ごしんじょう療法という治療法があって本当によかったと思いましたね」

多くの疾患は気の流れの異常

貴重な症例ですね。ここで重要なのは、顎関節症の方に対して、口の中の治療を一切しなかったのに、口が開くようになり、併発していたうつ病も改善されたということだと思います。治療にあたった歯科医師として、この症例でのごしんじょう療法の働きをどうお考えですか。

「その方の場合、顎関節症のそもそもの発端は、歯科医に歯を勝手に削られて、その方に合わない詰め物を入れられたことでした。噛み合わせがうまくいかなくなり、噛んでもスカスカな部分があったんですね。それを補正するために、筋肉のバランスが崩れ、顎が曲がり、それが肩にきて、姿勢も悪くなった。そうなると、臓器も圧迫され、気分も落ち込み、だんだん抗うつ剤を飲むようになり、うつで寝込むようになったんです。そのように次第にもつれにもつれた糸をごしんじょうがきっかけになって一気に解けたと考えています」

顎関節症の原因である噛み合わせを治したわけではないのに、痛みなどの症状が改善されたわけですね。すると、顎関節症の原因がまだそこにあるのに痛みが改善されたわけです。

「そうなんです。それは、貴田先生のごしんじょう療法で言えば、邪気でしょうか。一般的に言えば、気やエネルギーの流れの滞りですね。治療した私の実感では、この症例では、そのエネルギーの滞りが筋肉のバランスを崩して、他部位にも悪影響を及ぼし、機能不全になって痛みなどの症状を引き起こしているのだと感じました」

貴田師は「痛みの原因はさまざまあるが、痛みの本質は邪気である」と言い切っています。顎関節症にしても、椎間板ヘルニアにしても、ごしんじょう療法をすれば、噛み合わせの問題や飛び出した椎間板の状態など原因はまだそこにあるにも関わらず、痛みがその場でとれるわけです。

「気について科学的には証明されていませんが、私も全くその通りだと思います。多くの臨床を経験して感じるのは、まず間違いなくほとんどの病気には、気の流れの異常があるということ。我々の分野での歯周病でもそうですが、外科的に治療しても、その方のベースである全身的な気の流れから治していかないと、治癒回復は遅いし、再発したり、調子の悪さなどが根本的には治りにくいように思います。ですから時には、食生活まで踏み込んで指導したりします。
私の経験から、人間の体の不具合は、気の流れの異常からはじまり、それが筋肉や血液、リンパの流れなどに影響していき、それを放っておくと内臓や自律神経にまで影響していくと考えます。人間にはもともと自己治癒力があります。ですから、病気がややこしくならないうちに、早く原因を見つけて取り除き、まず気の流れ、そして筋肉や体のゆがみを調整すると、ほとんどの症状が自然に改善するのではないかと考えています」

インプラントで電磁波障害の例も

統合医療の学会に行くと、比較的歯科の先生が多いと感じますが。

「最近増えてきていると思います。というのも、臨床の現場にいると、先ほどの顎関節症の症例のように、口の中だけを診て西洋医学的な治療のみをしていても、治せないことが本当に多いのです。それと、歯科の治療は、患者さんにとって、痛みのほかに不安がとても大きいものです。特に子供はそうですね。
患者さんの苦痛を和らげ、心を落ち着かせるために、西洋、東洋を問わず、効果のあるあらゆる療法を取り入れて、口だけでなく全身の状態を見ながら歯科治療をするようになります」

口腔外科は西洋医療が主流ですから、統合医療を実践する医師は少数派だと思いますが。

「そうかもしれないですね。でも私の場合、大学病院にいたころ、日々の治療の限界を感じることが多く、本当にこれで患者さんを治しているといえるのかという疑問が生じていました。
口腔外科では、口腔がんやインプラントの治療などを行います。がんの場合、西洋医学ではほとんどが放射線、抗がん剤か手術です。でも口の中というのは、日常生活に直結しますから、放射線のやけどで口中がただれたり、抗がん剤の副作用や手術の侵襲が大きいほど、顔が崩れたり、食事や会話ができなくなったり。がんはなくなっても、そのあとの社会復帰というのが非常に難しくなります。
手術で顔が崩れてしまった女性が、退院してお孫さんにお化けと言われて精神的なショックで、がんは取れても生きがいをなくしてしまったということもありました。そういうことを考えると、こういう方法は患者さんにとってはたしてベストなのか、と。病気を診るのではなく、患者さんを診る。正しい治療とは何か、を追求した結果、統合医療の実践になったわけです」

インプラント治療については、どういうスタンスですか?

「歯科の世界ではいま、歯を失った場合、インプラント治療が主流になってきています。チタンがいくら体に悪影響はないと言っても、異物である金属を体に埋め込むわけなので、大変リスクが高い治療だと思います。植えたインプラントにトラブルが生じても、一度骨にくっつくと簡単には取れず、手術で周囲の骨ごと取ることになります。しかし年を取ってからは失った骨量はなかなかもとには戻らず、骨がないと入れ歯も入れられない。そうすると、また骨を移植する手術という方向になってしまいます」

貴田師も以前から「チタンは体に悪くないと言われてるが、金属だから電磁波を呼ぶアンテナになり、邪気を生じさせる」と言っています。

「証明されているわけではありませんが、患者さんを診ているとそういう実感はかなりあります。電磁波の人体への影響は、ヨーロッパではかなりしっかり研究されていて規制も厳しいのに、日本ではまだほとんど触れられていません。インプラントの電磁波障害については、研究会を立ち上げて、実際にそういうことに苦しんでいる患者さんを治療している先生もいます。症例もいろいろ集まっているようです。将来的に大きな問題になるかもしれませんね」

ごしんじょう療法には病気治療の本質がある

さまざまな代替医療を試されたと思いますが、ごしんじょう療法の特長は何だと思いますか。

「ごしんじょう療法がほかの気の治療と違う点は、即効性です。それと、素人でも邪気のあるところが明確に分かる点です。通常の気の治療は時間がかかりますし、邪気の場所が分かったとしてもなんとなくしか分かりません。ごしんじょう療法はその場で邪気を取り除き、痛みが取れるので、治療家にとって大きな助けになりますね」

今後の歯科治療で、ごしんじょう療法の可能性をどうお考えですか。

「今はまだ始めたばかりで顎関節症の方の治療だけに使っていますが、痛みには大変効果があります。ごしんじょうは口の中に入れて使えると貴田先生がおっしゃっていますので、今後は慢性炎症の方の治療にも活用したいと思っています。それと、歯科の詰め物による金属アレルギーで、手足がかぶれてしまった患者さんにも応用できると思います。
また、子供たちの治療にも取り入れていきたいですね。将来の顎関節症の予備軍となるような姿勢の悪い子供が増えていますから。私のところでは、歯を抜かない矯正治療をしていますが、そういう子たちの筋肉が硬くならないようにごしんじょう療法を併用したいとも思っています」

貴田師は「ごしんじょう療法によって万人が名医になる」と言っています。

「大変いいことだと思います。私たち夫婦は以前から『一家に一人、治療家の時代だ』と言ってきました。医者に病気治療を任せるのではなく、家族が治療の技術を取得できれば、医療費も削減できますし、病気も未然に防げます。ごしんじょう療法のような存在によってそれが可能になると思います。医者でなくても、痛みを取り除くことができ、さらに病院での治療では得られない爽快感も得られる、これはすごいことです。
これからはますます統合医療の時代だと思います。数多い民間療法には効果の期待できない営利目的のものも多くありますから、統合する代替医療の選び方が大事です。その点、ごしんじょう療法は本物だと思います。ごしんじょう療法は、病気治療の本質に迫っている治療法だと思いますね」

平成22年10月8日
久保田正子