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貴峰道 > コラム 続・超医療 > 第19回

第19回 網膜色素変性症〜視力低下を止め、目の不快感が解消〜

先天性の難病

埼玉県の整体師、森田秀和さん(仮名、33歳)の病名は「網膜色素変性症」。遺伝子疾患の眼病で、網膜の視細胞が長い年月をかけて退行変性し、視野狭窄や視力低下などさまざまな障害が生じていく。病気の進行は個人差があるが、中途失明の原因の3位で、根本的治療法はない。国内では5万人の患者がいるとされ、平成8年には厚生省の難病指定を受けている。
森田さんは子供のころから夜盲症、いわゆる鳥目だったが、これも網膜色素変性症の症状だ。暗い中では目がほとんど見えないという。
また森田さんの場合、生まれながらの弱視だったが、近視のように光の屈折異常による弱視ではない。目に入った光などの情報を網膜の奥の視細胞が受容できないという細胞の問題による弱視である。
「生まれた時から見えない世界が当たり前の生活です。私にとっては、メガネは光の反射を調整するものですから意味がありません」(森田さん)
数年前からは、ズーム機能付きのカメラで撮影した画像をテレビ画面のようなモニターに拡大表示する「拡大読書器」を使って読み書きをしているという。

急速な視力低下で貴峰道へ

中学・高校まで0.4あった視力が大学生の時に0.3に低下するなど、森田さんの視力は、長い年月をかけて緩やかに低下していたのだが、鍼灸学校に通い始めた30歳前後の時に進行のスピードが大きく変わった。
平成19年ごろから平成21年の約2年間で、視力が0.3から0.1へ急低下したのだ。
「網膜色素変性症は進行性の疾患ですし、治療法はありません。しかし、なんとか視力低下をとどめたいと思っていた時、鍼灸学校の先生がごしんじょう療法を紹介してくれたのです。金の棒で擦る治療を受けたいと母親に言うと、『そんなので良くなるの?』と非常に心配されましたが、紹介してくれた先生は大変尊敬する恩師なので私は迷わず治療に行くことを決めました」
そうして平成21年8月5日、森田さんは母の清子さん(仮名、63歳)と一緒に初めて貴峰道を訪れたという。

「眼球を取り出して洗った感じ」

「初回の治療から体の変化を実感し、治療効果に期待が持てました」と森田さんは振り返る。
「体の表面にまとわりついているものが取れ、一皮むけた感じがしました。とにかく体が軽くなったんです。視界も明るくなって、驚きました」
森田さんは何度か指圧や鍼治療を受けてきたが、目の見え方に変化を感じたことはなく、体全体がこれほど軽くなかったことはなかった。治療効果を生まれて初めて実感する治療だったという。
さらに週に1度の治療を続けると、ますます治療効果を実感するようになった。
「ある時、手のひらや中指のあたりからモヤモヤと邪気が出る感覚が分かるようになったんです。また、目の上の方をやってもらうとキーンとくる感覚があって、その感覚の後に、目の乾いたところから涙がどっと出るんですよね。初めて目が潤う感覚を知りました。それまで私の目はネバネバしていて生まれた時からそれが当たり前だと思っていましたが、ごしんじょう療法を受けてから、それまでのネバネバが不快なものだったと初めて分かったんです。
目から大量の涙が出た後は、ものすごくスッキリするのですが、例えていえば、眼球を取り出して、ゴシゴシ洗ったような感覚です。すると治療後には非常に明るい光を感じるのです」
眼球を取り出して洗った感覚とは、この治療法の高さと革新性がよく言い表された表現である。

急速だった視力低下がとどまる

森田さんは週に1度の治療を続けた。平成22年10月からはごしんじょうを自分で持つようになったため、月に1度と貴峰道での治療頻度を減らしたが、毎日自身で治療を続けている。
半年に1度、大学病院で経過観察を行っているが、ごしんじょう療法を始めてから約2年間、視力は全く低下していない。「この病気は進行性の疾患ですから、視力の低下がとまっていることは、本当にうれしいことです」と森田さんはいう。

平成23年7月5日、森田さんがごしんじょう療法を受ける様子を見せてもらった。
貴田晞照師はごしんじょうを森田さんの目の際スレスレのところにあて、滑らかに擦っていき、驚いたことに、眼窩(がんか、眼球を入れる頭蓋骨のくぼみ)の中にもごしんじょうを入れ、森田さんは「とても気持ちいい」と感想を伝えた。治療を終えると、涙でにじんだ目を大きく開け、「視界がすごく明るいです」。
森田さんが治療を受ける横で、母の清子さんはごしんじょうを手に、貴田師の治療を凝視していた。治療の勉強に来たという。
「初めは心配しましたが、ごしんじょう療法を受けて本当によかったです。息子は目が不自由だから人の何倍も努力して勉強してきました。息子の難病をただ不憫に思うだけでなく、治療を私自身がやってあげられるところが、この治療法の一番うれしいことです。最近は、ごしんじょう療法をすると、私の左手がビリビリ気を感じるようになったんですよ。まだ私の治療は下手で息子に叱られますが、早く上達するよう、たまに一緒に貴峰道にきて勉強させてもらっています」
清子さんは仕事が休みの週2日、必ず森田さんの全身治療をする。いま、ごしんじょう療法が親子の絆を実感させてくれているのだという。

視細胞への働きかけに期待

「視力低下がとどまっているのは、ごしんじょう療法の効果です。ごしんじょう療法をしていなかったらどうなっていたかと思うと、本当にこの治療に出合えてよかったと思います」
冷静な口調でごしんじょう療法の効果を語る森田さんは、鍼灸師でもある。
「鍼灸学校で『邪気』は病を引き起こす気として習いました。しかしそれは書面上のものであり、実感したことはありませんでした」と森田さんはいう。
ところが、ごしんじょう療法を受けると、目のまわりの大量の邪気を実感し、それが取り除かれたことも実感できる。そしてその結果、治療したところが軽くなるし、スッキリする。東洋医学を学び実践してきた森田さんが、ごしんじょう療法によって、初めて邪気を実在するものとして捉えられるようになったという。
また、ごしんじょう療法の気の世界の理論も理解できるようになったことから、自身の難病治療にも大いに期待していると話す。
「網膜色素変性症は、光などの情報を網膜の奥の視細胞が受け取ってくれないため、視神経を通して脳中枢へ情報伝達ができないという疾患です。しかし、ごしんじょう療法を受けると、より多くの光を感じることができるし、霧が晴れたようになります。ですから、ごしんじょうには、細胞や神経に働きかける何かがあると確信しています」
森田さんにとって、そして母の清子さんにとって、ごしんじょう療法は未来を照らす希望の光となっている。

平成23年8月2日
久保田正子