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第34回 ALS(筋委縮性側索硬化症、特定疾患・指定難病)
〜病歴17年の医師、医学的に絶対あり得ない「回復」に驚嘆、「ごしんじょう療法を解明したい」〜


ALSは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される難病。理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士をはじめ、日本でも医療法人徳洲会の前理事長、徳田虎雄氏や、フランス文学者の篠沢秀夫氏らが罹患したことで知られている。発症すると、筋肉の委縮と筋力低下が悪化するばかりで、病気の進行を食い止めることさえも難しい。ところがごしんじょう療法では、症状が不可逆性で回復するはずのないALSでも、劇的に症状を改善させている。ALS病歴17年という内科医は、医学の常識を覆す治療効果を自ら体験したことで、この療法の医学的解明を目指している。

歩けない…運動障害のほか嚥下能力低下や不整脈、頻脈も

東京都内の開業医、山田弘医師(65歳)がALSを発症したのは平成9年。しかしこの時はまだ、ALSとしての明確な診断はつかなかったという。
症状として、下肢の筋力低下やつっぱり感などがあったことから「頚部脊椎管狭窄症」との診断で、頚部の脊椎管を解放する大手術を受けた。しかし、その後も症状が一向に改善されない。上肢の筋力も弱り、ますます歩きにくくなったことで平成12年に転倒し、左上腕骨を骨折。その年の8月、初めてALSの診断を受けた。

一般的にALSは、初期の特徴的症状として、手足の麻痺による運動障害があらわれる。箸を持ちにくい、重い物を持てない、手足が上がらない、走りにくい…などの自覚症状があり、筋力の低下から次第に手足が痩せ細っていく。
全身のあらゆる筋力が低下していくため、症状は運動障害にとどまらない。舌や喉の筋肉の力が低下すると、話しにくくなり、食べ物や飲み物を飲みこみにくくなる。さらに症状が進行すると、呼吸を行う筋肉が弱くなり、呼吸困難になる。ところが意識や五感は正常で、知能の働きも変わらないというのもALSの特徴だ。

山田医師の場合、発症数年で手足の筋力が衰え、車椅子の生活となった。運動障害は進行し、病歴17年が経過した平成24年7月時点で、車椅子に座った姿勢で脇に落ちた手を自力で持ち上げることもできなくなっていた。足は引きずるように少しだけ動く程度、手は両方の親指と右手の人差し指だけがわずかに動く程度。腹筋、背筋も弱まり、姿勢はいつも前かがみだった。
さらに喉や舌の筋力低下で、痰を出す時は吸引器が必要に。嚥下能力も弱まり、喉につかえてむせるため、何もかもミキサーにかけてお粥に混ぜて食べる日が続いた。食欲など出るはずもない。数年前から液体を飲もうとすると全部むせて吐き出すため、飲み物にはいつもトロミアップ(液体やスープをゼリー状にする薬剤)を入れ、ストローで飲んでいたという。
舌が動かないと、話すことも困難となる。滑舌が悪くなり、山田医師の話はなかなか聞き取りにくい状況だった。内科医としてはもちろん致命的であった。
また心機能も悪くなり、四六時中、動悸と不整脈があり、脈拍も110から120という頻脈の状態が10年続いていたという。

1度の治療後、湯呑でお茶を飲んだ!

これ以上の嚥下能力低下と呼吸困難は生命の危険を伴う。進行したALSについて、山田医師は担当医からある決断を迫られた。まず、胃ろう(直接胃に穴を開けて挿入する栄養チューブ)を造設すること、次に夜間のみの補助呼吸装置をつけ始め、ゆくゆくは気管切開による人工呼吸器に移行するというマニュアル通りの治療計画だった。そんな時、知り合いの気功師から紹介されたのが貴峰道のごしんじょう療法。
もともと山田医師の高祖父は徳川幕府に御殿医として仕え、以来、祖父も父も代々医師という家系から、山田医師は医学への探究心が強かった。しかも、現代医学で太刀打ちできないALSと長年付き合い、西洋医療の限界も感じていた。ごしんじょう療法の存在を知った時、山田医師はその耳慣れない気の治療を半信半疑ながらも試してみようと決心したという。

初診治療は平成24年7月21日。この時の映像が、「ごしんじょう療法 難病症例集」に記録されている。難病症例集は、貴峰道が記録・作成する症例DVD(非売品)。毎年、鍼灸学校の名門「東京医療専門学校」教員養成科で貴田晞照師が行う特別講義「気の世界から病の本質を明らかにし、万人を名医に!」用の教材映像である。平成25年度版、最後の症例として、ALSの山田医師が登場するが、あり得ないほど劇的に、そして段階的にALS症状が改善されていく映像は衝撃的である。
まずは初診日。ごしんじょう治療後、山田医師がすっと立ち上がった姿勢に、つきそいの妻と紹介者の気功師が「すごい!」と声をあげる。
座った姿勢でも「姿勢が全然違います。胸が張れてる」と妻は驚き、山田医師は「楽だ」と息を大きく吐く。そして「動悸もない」と自らの状態を説明する。1度の治療で10年続いていた動悸が消失したのだ。
さらに、座った状態で山田医師は脇に落ちた手を自力で持ち上げ、太ももの上に置いてみせる。妻が「すごい!」と歓喜すると、山田医師は何度も手を脇に落とし、持ち上げる動作をして見せ、みんなで声を出して笑う。
低下した筋力は絶対に向上しないのがALSの特徴だ。それなのに、1度のごしんじょう治療で実際に筋力が増強した実感を得て、山田医師も家族も「信じられない」という驚きを爆発させた。
治療後の談話映像でも、にわかには信じ難い治療効果を映し出していた。
待合室で、出されたお茶を飲んでみようとする山田医師の口に、妻が湯呑を持って近づけると、山田医師がお茶を口に含む。妻が心配そうに見つめる中、なんと山田医師がゴクンと喉を鳴らしお茶を飲みこんだのだ。
「おー、飲める」
山田医師は自らの嚥下能力に驚き、満面の笑みで言葉を発した。
目を丸くした妻が「もう何年も水分を薬でゼリー状にしてストローで飲んでいました。湯呑に直接口をつけて、しかも音を立てて飲めるなんて信じられません」と説明する。 すべてのALS患者がそうであるように、山田医師の喉の筋肉は確実に年々弱くなっていた。胃ろう寸前、あきらめかけていた嚥下の力が、1度の治療で回復したのだ。

脈拍が正常になり「天ぷらもうな重もおいしい」

山田医師の症例映像には、まだ続きがある。
初回から1週間後の平成24年7月28日、2回目の治療。治療前に妻が、「あれからずいぶん自信がついたようで、盛んに手を動かそうとします。ダメな時もありますが、体は楽そうです。10年来の腰痛も1度の治療で完全になくなったんです」と話す。
治療後、前回同様、姿勢よく座った山田医師は「突然姿勢が良くなったので、いつも来てくれるヘルパーさんがビックリしている」と話し、「大腿四頭筋に力が入るようになり、前より足が上がるようになった。筋肉に張りが出てきた感覚がある」と説明。座った姿勢で足を持ち上げて膝を伸ばし、その状態を維持してみせる。「貴峰道にくる前は、こんな運動は一度もしたことがないし、たぶんできなかったと思う」と妻が補足する。
山田医師が続けて言う。
「最初の治療後から動悸もないし、不整脈の回数も激減している。110から120あった脈拍も80台になった。楽だ!」

8月8日、4回目の治療時には、治療ベッドに横になった状態で上体を上げ、周囲が驚く様子を楽しむように首を起こしてみせた。治療後、山田医師は長い間口にしなかったハンバーガーとうな重にも挑戦し、半分近くまで食べたという。考えられないことである。

9月5日、8回目の治療時には、仰向けの状態で伸ばした両足を上げ、その状態を維持してみせる。足の筋力に加え、腹筋が必要となる運動だ。山田医師の足を見ると、初回治療からわずか1カ月で、別人のように筋肉に張りが出ているのが見て取れる。短期間で筋肉が増強したということだろう。
山田医師は「6回目の治療(8月29日)後から、寝る前に毎日、立位保持を1分くらいするようになった」と話す。立位保持とは、何も捕まらず、直立した姿勢を維持すること。「腹筋、背筋、ハムストリング(下肢筋肉をつくる筋肉の総称)、インナーマッスル(体の奥の方にある筋肉の総称)、それと微妙なバランスが必要で、ALS患者には非常に難しい」と説明を加えた。
それにしても、貴峰道にくる前は、足がゆっくり動く程度、手の親指を数センチ動かすのがやっとだったことを考えると、急速な運動機能の回復と筋力の向上は目を見張るものがある。

9月8日、9回目の治療時には、仰向けの状態で自転車を漕ぐ動きをして見せ、「えー! この前よりさらにすごいですね」と妻も驚く。ただし、これをすると後で腰が痛むので、ほどほどに自重していると本人が笑う。

9月15日、11回目の治療時には、山田医師は前日に天ぷらを食べた話をする。嚥下能力はかなり回復し、治療から1カ月半で体重は3キロ増加。「前は全くお腹がすかず、時間がくるから仕方がないから食べた。今はお腹がすくし、食事がおいしい。胃ろうをつくらず、ごしんじょう療法を受けてよかった」と話す。このあたりのインタビュー映像から、山田医師の言語が明瞭になってきた変化にも驚く。

9月19日、12回目の治療。舌を初めてごしんじょう治療する。治療後、その場で舌を出して見せる。
「舌はここ数年、委縮して口から出すこともできませんでしたが、こんなに伸ばして出せるようになったのはすごいことです。ゴツゴツしていた表面も、きれいなピンクになりました」と妻。「体の筋肉と同じで、ALSになると舌も委縮して動かなくなる。ALSは進行するだけなので、一度縮んだら元に戻らない。これはすごい。ごしんじょう療法で何が起きているのか、真正面から考える必要がある」と山田医師が解説する。委縮した舌が出せるようになった衝撃については、後日収録された妻のインタビュー映像でも語られ、「この病気では、絶対に委縮した筋肉が動くようにならないと、主治医が大変驚いていました」という。
「脈は76。70台は10年以上ぶり。大変楽です。脈が速いと、よく眠れない。心臓機能が回復し、足も浮腫まなくなった」(山田医師)

山田医師はその後も週に2回の治療を続け、平成25年11月にはごしんじょうを購入。自宅でも家族から治療を受けるようになった。所要で施術に間が空くと、めまいや動悸が始まるが、自宅でごしんじょう治療を受ければ、貴峰道での治療のようにはいかなくても楽になるという。現在、胃ろうも気管切開もしていない。

「神経と筋肉が繋がるのが分かる」

なぜ、症状が進行性で不可逆性のALSが、ごしんじょう療法によって回復したのだろうか。平成26年8月30日、治療中の山田医師から話を聞いた。山田医師はスラスラと話せないが、山田医師によって選ばれた端的な言葉はすべて聞き取ることができた。さらに作成したインタビュー原稿に、山田医師自身が医学的解説などを書き加えた。ALSとごしんじょう療法について、患者サイドと医者サイドの両面から語られる貴重なインタビューである。

ALSの診断を受けた時、その不安は計り知れないものと推察いたします。

「患者はALSの診断を受けた時点で、絶望の底に叩き落されます。この状態では闘病はおろか、人の声も届かず、食事も喉を通らず、結果として人間に本来備わっている自然治癒力も働きません。専門医は、『ALSは急坂を転げ落ちるように病状が進行する』という表現をします。有効な治療法がないことについて、専門医自体が諦めに近い冷めた感情を持っているからです。そして、悔しいことに、医師の予言通りに病状が進行する患者が多いのです。
私もALSの診断を受けてから数年間、絶望の日々を送りました。貴峰道を紹介されたころも抑うつ的で、妻に八つ当たりすることも稀ではありませんでした。しかし、初回の治療後、帰宅途中の車の中で何とも言いようのない爽快感を味わい、勇気が湧いてきた記憶があります。それから施術を重ねるうちにイライラすることがなくなり、すっかり心が平和になりました。妻も介護がしやすくなったと言います」

多くの患者さんが、ごしんじょう療法を受けると、ストレスの原因が依然存在するとしても、100に感じていたストレスが1や10にしか感じなくなると言います。

「難病に限らず、病に苦しむすべての患者にまず必要なのは心の安寧です。ごしんじょう療法は、治療後に何とも言えない爽快感を味わえることに加え、症状の改善を実感できることから、治療を繰り返すことで加速度的に不安が取り除かれ、心に平穏をもたらします」

山田先生の症例映像を拝見しましたが、初回のごしんじょう治療直後、お茶をゴクンと飲んでいらっしゃったのには驚きました。

「ごしんじょう療法を受けると全身に力がみなぎる感覚がある。今まではお茶を飲むことに恐怖心がありました。喉の力がなく、いい加減に飲むと必ずむせるからです。でも、ごしんじょうを受けた後は喉にも力が入るので、飲めました。初回施術後、湯呑でお茶を飲めただけでなく、身のこなしが軽くなり、手足の動きが良くなったのは事実です。
嚥下や言語障害については体調の変化によって左右される部分が大きいのですが、いつの間にか体幹や下肢の筋肉が増強し、立位保持にも自信がつきました。残存機能の保持を超え、実際に筋肉が再生しているような実感を覚えます。たまにくるマッサージ師が体幹や足の筋肉の張り具合を確認してくれることでも、それが証明されます」

ごしんじょう療法を受けると、なぜ筋力が向上するのだとお考えですか。

「たとえば人が足を動かそうとするとき、まず頭で考えます。すると、脳から脊髄神経を介して、筋肉に命令がいって、それで動く。ところが、ALSでは、頭で考えた命令が脊髄神経に伝わらない。命令が伝わらず、筋肉が動かないから、筋肉がどんどん委縮してしまう。それがALSの病態です。 ところが、ごしんじょう療法を受けると、どういうわけか神経と筋肉が繋がるような感覚が分かるのです」

「神経と筋肉が繋がる」。ALSでは、医学的に大変重要なことです。どうして、ごしんじょう療法によって「神経と筋肉が繋がる」のでしょう。

「これはイメージですが、変性して壊れかかった神経線維が何らかの理由たとえばごしんじょうから流れる気のエネルギーなどによって再開通して筋肉に命令が達すると、筋肉が一時的に動く。でも完全開通ではないから、伝わらなくなることもある。医学では考えにくいのですが、そう考えないとごしんじょう療法の効果が説明できないのです。初期のALSならもっと大きな効果が望めるのでは? たとえ進行しても、ひょっとして再開通を繰り返せば、完全開通に少しずつ近づいていくのでは? そんな希望も湧いてきます」

ごしんじょう療法によって筋肉が再生しているということですが、神経線維が再生された可能性もあるのではないでしょうか。というのも、当症例コラムで高次脳機能障害の症例を2回取り上げましたが、ごしんじょう療法で脳機能を劇的に向上させた例は少なくありません。たとえば、27年間昨日のことも記憶できなかった青年がわずかの治療回数で母親よりも細かなことを記憶するようになったり、事故で理解力不能、重度の半身麻痺などがあった青年が劇的に回復したりと、脳神経が再生されたとしか説明がつきません。

「まだ分かりませんが、その可能性もあると考えます。従来、脳・脊髄の神経細胞は一度壊れると再生しないのが常識でした。しかし、米国の研究チームは、脊髄損傷で完全に麻痺した身体機能が、電気刺激を与えることで一部回復すると報告しています(こちらを参照)。神経や筋肉には未知の部分があるということです。貴峰道の患者さんを見ていると、ALSや脳梗塞後遺症のような運動ニューロンの障害だけでなく、パーキンソン病やジストニアのような大脳基底核の障害、さらに筋ジストロフィーのような筋肉そのものの異常にも大きな効果を出していて、それも驚嘆に値します。つまり、ごしんじょう療法は、脳、脊髄、筋肉のすべての伝導や動きを活発にしている可能性があり、従来の医学常識を超えた新しい治療法といえます」

「ごしんじょう療法は、免疫機能を正常に保つ」

ごしんじょう療法の特長に、即時的に痛みが消えることも挙げられます。

「『手当て』という言葉が示すように、人間の知覚には痛い部位に手を当てたり擦ったりすると痛みが軽減するという特性があります。神経生理学では、触覚の方が痛覚よりも速い速度で伝わり、その過程で痛覚が抑制されるためと説明します。ごしんじょう療法では、痛い部位を擦ったり押したりして邪気を払う施術が行われますが、神経生理学的には、極めて効率よく、しかも持続的に痛覚が抑制されている可能性もあります。
ただし、リウマチ、椎間板ヘルニア、癌性疼痛などの強い痛みには、『手当て』の効果は限定的です。長期間に渡って脳に強い痛みが伝わると、交感神経の働きなどで血流が悪くなり、結果として痛みの連鎖を引き起こすからです。このような痛みの悪循環が患者の苦痛を増し、闘病意欲を失わせるのです。西洋医学では強力な鎮痛剤を投与しますが、進行がんなどの症例によっては麻薬を使用し、麻酔剤による神経ブロックを行うこともあります。しかしながら、ごしんじょうの効果は、このような強い痛みにも発揮されます」

慢性腰痛も改善されたそうですが。

「私は10年来の慢性腰痛がたった1回の治療で改善しました。時に再発することもありますが、貴峰道で施術を受けるとすぐに痛みが消えます。また、慢性腰痛だけでなく、急な膝関節痛や足関節を捻挫した際も治していただいた経験から、ごしんじょう療法には局所の炎症を速やかに直接回復させる効果があるのかもしれません。2年を超える通院で最も驚いたことは、末期がんの患者さんの頑固な疼痛が楽になっていく様子を目の当たりにしたことです。
ごしんじょうには炎症を治める強い効果があり、脳内モルヒネを分泌させることで痛みを軽減させている可能性も否定できません。さらに、がん患者でごしんじょうの施術前後の血液生化学検査の値を比較したところ、ごしんじょう療法が直接腫瘍を縮小させ、結果として痛みが抑えられたという可能性があります。それが証明されれば、がん治療の"医療革命"であり、病に苦しむ多くの人に福音をもたらすと思います。また、ごしんじょう療法が現代医療における末期がんの緩和ケアに大きく貢献できることは間違いないでしょう」

ALS症状の改善に痛みの消失。ほかに体験されたごしんじょう療法の効果は?

「免疫力の向上です。貴峰道に通う前は2年続けてひどい風邪やインフルエンザにかかり、その度に呼吸状態が悪くなりました。そのため担当医から、胃ろうと人工呼吸の開始時期についての話があったのです。ALSが進行すると、医師は患者の意向を確かめたうえで気管切開し、人工呼吸器を装着します。もちろん胃ろうも造ります。それで事実上、寝たきりになります。その前にごしんじょう療法を受けて、本当によかったと思います。
ごしんじょう療法を受けて1年、2年と経つうちに、風邪をひくことも熱を出すこともなくなり、数年前から悩んでいたヘルペスも全く出なくなりました。確実に免疫力が向上しています。感染症が生命の危機に直結するALS患者にとって、免疫力アップは最重要課題なのです。
免疫機能の異常は、免疫力が低い状態と、反対に過敏な状態に大別されます。乳幼児、AIDS患者、ステロイドホルモンを長期に投与した場合、栄養不良などが前者で、感染症やがんなどの発生率が上昇します。一方、花粉症、アトピー、リウマチやSLEなどの自己免疫疾患は後者に当たります。
ところが、ごしんじょう療法は、免疫力が低下した状態、逆に過敏な状態、その両方に効果があり、重症のアトピー患者さんの皮膚がステロイド剤を使用しないまま次第によみがえる変化を写真で確認しました。免疫機能のバランスを是正する治療法は西洋医学にはないので、これもごしんじょう療法の特長と言えるでしょう」

ごしんじょう療法でなぜ免疫力が上がるのでしょうか。

「医学では考えにくい。でも貴田先生の治療には、気のパワーと優しさがある。患者さんによくなって欲しいという心からの祈りを感じる。でも、いざ施術が始まると、貴田先生はものすごい集中力でごしんじょうを操り、強い気の力が邪気を払い、病人の生命エネルギーの場を正常に戻す。その結果、自然治癒力が増すのではないでしょうか」

山田先生は脈拍が正常になり、心肺機能が向上しましたが、心臓の機能が回復した例は当コラムでいくつか紹介しました。

「私は、一日中座っているのでどうしても足が浮腫んでしまい、そのうえ10年来の頻脈と不整脈の悩みがありました。心臓が悪く、ほとんど動かないお年寄りと同じような状態です。ところが、ごしんじょうを受けると、1分間に110回も打っていた脈が80台に減り、不整脈も消え、両足の浮腫みもすっかりなくなり、おまけに尿量がかなり増えます。これは、ごしんじょう療法によって強心効果が発揮され、1回の心拍出量が増えた結果と思われます。
『ごしんじょうで浮腫みが取れる』。これは貴峰道に関わった多くの患者さんに共通した感想です。浮腫みは細胞と細胞の間の組織に水が溜まった状態で、心不全、腎不全、肝硬変などの病気のほかに、局所の血流が悪くても起こります。単純に考えると、強心剤、抗不整脈剤、利尿剤を投与しても数日かかる効果が、約1時間のごしんじょう療法で得られるのですから、医師としても不思議に思います。ごしんじょう療法には、心機能と腎機能に加え、末梢循環の改善効果もあるのではないでしょうか」

ごしんじょう療法は内臓機能を改善させるわけですね。

「そうです。私の実感以外でも、貴峰道内で多数の臨床例を見ています。たとえば、ある患者さんは重度の肝硬変症で、黄疸と全身浮腫、高度な腹水があり、生命の危険を伴っていました。それなのに患者さんは入院を拒み、私も大変心配しましたが、ごしんじょう療法のみでみるみる良くなり、黄疸、浮腫、腹水も消失し、3か月後には肝機能がすべて正常化していました。検査は、私自身が関わったので間違いありません。ここまで重度の肝硬変は不可逆性で改善しませんから、大学病院で肝臓外来を長く勤めた私にとっても初めて見る症例でした。医学的には非常に考えにくいのですが、極めて短期間に肝細胞の再生が起こった可能性があります。これは遺伝子レベルの問題です。」

「iPS細胞の治療はまだまだ研究段階」

現代医学では今のところ治療法がないALSですが、iPS細胞を使った再生医療の研究に対する期待は?

「ALS患者にとって、iPS細胞を使った再生医療は最大の関心事です。iPS細胞を応用したALSの治療研究については、現在、以下の二通りに分かれます。
ひとつは、患者由来のiPS細胞を使って試験管内でALSを再現し、どの薬が効果を発揮するか手当たり次第に調べていく治療薬剤の開発研究。もうひとつは、iPS細胞から神経細胞の働きを支えるグリア細胞を作り、ALSを発症させたマウスに移植する再生医療の研究です。前者は特許が絡むので十分な情報は得られず、後者は未だ動物実験の段階であり、いずれにしても実用化されるまでには5年、10年の準備が必要でしょう。しかし、一般にALS患者は病状の進行が速いため、皆、気が気ではないのです」

少し前、「アイス・バケツ・チャレンジ」と言って、ALS研究を支援する目的でバケツに入った氷水をかぶり100ドルをALS協会に寄付する行為が話題になりました。著名人が氷水をかぶるニュース映像が流され、「アイス・バケツ・チャレンジ」が世界的な社会現象となったことで多額の寄付も集まり、ALSの認知度向上には貢献したようです。

「そうですが、あれは一種のパフォーマンス。『早く良くなってください』と心からお祈りしてくれれば、それが気となって病人に伝わります。それに、氷水で風邪をひいたり、心臓発作を起こすのではと心配です。善意の寄付で、ごしんじょう療法を研究していただければ嬉しいのですが…」

先生は、電磁波の問題をご自身のブログでも数回に分けてずいぶん詳しく書かれています(こちらを参照)。一連の電磁波に関する掲載文は、さまざまな資料を集められ、口に菜箸を加えて一つ一つキーボードを打ち込み、毎日3、4時間の作業を続けて半年かけて完成させたそうですが、それほどまでして書かれたのは、ALSの患者として、電磁波の健康被害を感じているのでしょうか。

「電磁波は、正直、逃れられないのが実情です。しかし近い将来、電磁波の海による健康被害が大きな社会問題となります。そのことは心の隅で認識すべきで、自宅だけでも電波の発生と暴露を減らすようにすれば、病を予防する一助となります」

貴田師は、病の本質である「邪気」の原因として、過労やストレス、低気圧、化学物質などある中、とりわけ電磁波によって強い邪気を生じさせていると警鐘を鳴らしています。ごしんじょう療法を受けると、電磁波による健康被害を実感できます。

「ALS発症のきっかけとして、交通事故などによる頸髄損傷が挙げられますが、インプラントもそのリスクを高める要因ではと考えています。インプラントに用いられるチタンは携帯電話のアンテナにも使われ、電磁波を集める可能性があるからです。強度の頭痛で病院を転々とした患者が、最終的にインプラントをすべて外したら治ったという症例もあります。私の場合、ALS発症の10年ほど前からチタンインプラントを計5本入れ、5年ほど前に事故で頚部のむち打ちもやり、おまけに磁場が1000ミリガウス以上もある電動歯ブラシを長年使っていました。考えてみれば、リスクのオンパレードだったのです」

ごしんじょう療法の科学的解明に乗り出した脳科学者の松本元博士は、「ごしんじょう療法が貴田先生によって開発されたのは我が国の誇りであり、ごしんじょう療法でなぜ病が治るのかを国で研究すべきである」と言っておられました。

「私もごしんじょう療法には、もっと基礎的な研究が必要だと思っています。私自身、ごしんじょう療法の驚嘆すべき治療効果を実感しています。そのため、実はいま、非常に難しいことですが、生命エネルギーと邪気と病について自分なりに解明しようと、気の医学の研究を始めたところです。
人体には東洋医学で言う気の流れがあって、それが滞ると邪気が生じ、病気になる。その邪気を生じさせる原因は多々ありますが、電磁波は大きな原因のひとつです。
残念ながら、日本の医師は気のエネルギーの存在を認めていません。その点、ドイツで発達した波動医学では、東洋医学で言う気の流れを量子力学的な波動と考え、気の滞りを波動の振動数の異常と捉えているようです。ドイツには波動医学の大規模な研究施設があります。ごしんじょう療法の効果はより強く、かつ広範囲ですので、国レベルでの研究機関を設け、基礎医学者や量子力学者の協力も得て取り組めば、必ず解明されると思います」

これも松本先生がおっしゃっていましたが、「ごしんじょう療法を研究すれば科学のパラダイムが変わる」ということですね。

「まさにその通りです。
ごしんじょう療法は、心に安寧を与え、痛みを緩和し、神経や筋肉に作用し、内臓機能を改善し、しかも免疫のバランスを保つという、医学常識では考えられないほどの幅広い効果を、しかも迅速に発揮します。しかも患者自身や患者の家族が行っても一定の効果が得られるという点で、他の東洋医学と大きく異なります。ごしんじょう療法には医学的な再現性があり、決して魔法の治療法ではありません。そこには理由があり、真理があるはずです」

「不可逆性疾患」がなぜ著効するのか

ALSで委縮した筋肉がごしんじょう療法で再生し、筋力が向上した理由について、貴田師は次のように解説する。
「ごしんじょう療法によって、邪気を取り、気の流れが良くなり、生命エネルギーの場が正しくなると、神経情報伝達が著しく向上します。その結果、できない動きができるようになったと考えます。難病のALSであろうと、がんであろうと、あらゆる病の本質は邪気です。ごしんじょう療法で邪気をひたすら取り去り、気の停滞をなくし、正しい気の流れになれば、生命エネルギーの場が正しくなり、生命現象は正しく働き、自然治癒力も高まります。山田先生の場合も、その自然界の法則によって筋肉が再生したのです」
たしかに、山田医師の「ごしんじょう療法を受けると、神経と筋肉が繋がる感覚が分かる」という言葉は、貴田師の解説で納得できる。
しかしながらALSは「不可逆性疾患」である。運動ニューロンは侵され、神経線維は破壊されるのみである。神経線維が次々と破壊され、絶対に治らないと言われるALSが改善するのはどういうことなのだろうか。貴田師は、山田医師がインタビューでも話題にした肝硬変の患者の例も挙げた。
「ALSのほかにも、不可逆性疾患で絶対に回復しないとわれる非代償性肝硬変の患者さんは、腹水が溜まり、黄疸、せん妄が出ている肝不全の状態でしたが、ごしんじょう療法を受け、完治しています。これも医学的にはあり得ないことです。なぜ不可逆性疾患にごしんじょう療法が効果を現すのか。それは、ごしんじょう療法によって、正常の細胞を新生する遺伝子のスイッチがONになるからだと考えています。高次脳機能障害の記憶力が著しく改善したのも同じ理由だと考えます」
不可逆性疾患の改善は医療の常識を超えたものであり、遺伝子の世界から「細胞の新生」という全く新しい仮説を立てなければ、説明がつかないのである。

多大な恩恵を受けたというごしんじょう療法の解明のため、気の医学について研究を始めた山田医師。ALSという難病をかかえながら、インターネットで必要な書籍を次々と購入し、それら一冊一冊、考えられないような大変な苦労をしてページをめくり、ひとつひとつ考察し、口で菜箸を加えてキーボードを打ち込んで文章をまとめ上げる作業を想像すると、医師としての探究心、使命感に頭が下がる。
「体に力が入らないALSでも、ごしんじょう療法を受けると、全身に力がみなぎり、やる気が出て、前向きになります。たぶん、多くの医師が『気のせいだ』と言うでしょう。確かに『気』のせいです。でも、その『気』は量子力学の波動であり、生命エネルギーなのです」(山田医師)。パワーあふれる言葉には実感が伴う。山田医師の革新的研究に期待したい。

平成26年11月4日
久保田正子